理事長挨拶

庭野平和財団は、立正佼成会の創立40周年の記念事業として、昭和53(1978)年12月に設立され、平成22(2010)年12月から公益財団法人に移行しました。

財団設立の準備段階から現在に至るまで、設立母体の立正佼成会はもとより、各界各層の多くの個人と団体から多大なご理解とご協力、そして財団の評議員、理事、監事、各委員会委員の皆様のご尽力をいただきながら歩んでまいりました。関係各位に対し心より感謝を申し上げます。

本財団は、世界平和の構築を目指した活動のための財政的な基盤を築く、という創設者の庭野日敬師の考えを基としながらも、公益財団法人への移行にあたり、あらためてその目的を「宗教的精神にもとづく平和のための活動と研究の発展を促し、世界平和と人類の共存に寄与する」と定めました。この目的を達成するために、主に、公募やNPFプログラムなどの助成事業(助成)、庭野平和賞の贈呈(褒賞)、平和活動推進事業(推進)の事業に取り組んでいます。

現在、世界を見渡してみると、自己の利益のみを考え他者を排除しようとする思想・主義や自国の利益のみを優先する国家政策などによって、宗教が本来の使命を果たすどころか、他者の存在を否定し、生命を奪う手段に使われている現状を目の当たりにします。また、科学の発達や経済発展のかげでいのちが軽んじられている現状もあります。

しかし、その一方で、宗教的精神にもとづいて、宗教が本来持っている寛容性や道徳性を十分に発揮して、いのちの尊厳性を回復し、平和構築のために奮闘している人々は世界各地に存在しています。さらに、平和はただ単に「戦争がない状態」をいうのではなく、一人ひとりの心が平和にならない限り達成されないとの信念のもと、外面的だけでなく、人の内面にまでも平和を築こうと活動している人々も国内外に数多くいることも認識しています。

本財団は、そうした活動にいそしんでおられる人々や団体に対して助成、褒賞、推進という三つの事業を通した支援を行い、平和な世界の実現に向けて共に歩んでまいりたいと願っております。

今後もご支援ご鞭撻のほどをよろしくお願いいたします。