庭野平和財団主催 映画上映会のご案内「カンボジア現代紛争史とNGOの43年」(2024年版)
2024.09.10
ご 案 内 (庭野平和財団 助成事業成果発表 ) ドキュメント映画『カンボジア現代紛争史とNGOの43年』上映会
1970年代、ベトナム戦争でのサイゴン陥落後、インドシナ3か国(カンボジア、ベトナム、ラオス)は社会主義政権となりました。この政変に伴い、経済活動の激変、あるいは迫害を恐れ、およそ140万人以上の難民が国外に逃れました。その一部は粗末な漁船等に乗り込み、死と隣り合わせで海を渡ろうとした「ボートピープル」として、当時の日本にも多くの人々がたどり着き、国や国際機関との連携のもと、立正佼成会も千葉県小湊教会や福井県若狭教会などで長きにわたり救援と滞在支援を行いました。 そうした国内での救援の傍らで、日本の多くの若者たちや活動家たちが、これらの現地や隣国の難民キャンプに赴き、試行錯誤と様々な困難のなか、現地で人々を救援する活動を開始しました。このインドシナ問題へ国内外の取組みが、日本のNGO、日本の市民社会による国際協力活動の歴史において、実は一つの大きな契機となっていきます。また、それらのNGOは、その後も、そして現在もなお、その地域における社会課題に取り組み続けています。
このドキュメント映画は、この1970年代からこれまでの約40年あまりのカンボジアに焦点をあて、カンボジアでの紛争状態から今日までの政治の様子を踏まえつつ、その中で、カンボジアの市民社会の活動と日本のNGOの活動が、どのように行われてきたのか、日本のNGOはその現場で、何を体験し、困難な状況の中でどのように取り組みを行ってきたのか、それらを、実際に当時に現場で活動した、カンボジアと日本の双方の人々、またその現地で今活動に取り組む人々へのインタビューを通して、赤裸々に話されることを、現在の私たちに共有しようとしているものです。
庭野平和財団は、本財団の助成事業である「非公募助成(名称:NPFプログラム)」にて、この映画の製作に助成し協力を行って参りました。 この度その完成版を渋谷「ユーロスペース」にて上映する運びとなったものです。 上映会では、当時のあわせてトークショーも行い、本映画の内容と意義について視聴者に更に理解を深めて頂く企画もあります。
資料:
カンボジア現代紛争史とNGOの43年(PDF)
映画上映会主催の主旨(PDF)