平成28年12月10日、立正佼成会附属佼成図書館視聴覚ホールにて、公開シンポジウムを開催いたします。詳細は以下のリンクからご確認ください。皆様のご参加をお待ちしております。
1.テーマ
現代世界の危機における宗教と宗教学の役割
2.日時
平成28年12月10日(土)午後1時から4時まで
3.会場
立正佼成会佼成図書館視聴覚ホール Google map
4.概要
平成27年9月に上智大学出版より「現代世界の危機における宗教と宗教研究の役割」を取り扱った書籍『宗教と宗教学のあいだ―新しい共同体への展望』が、庭野平和財団の国際研究助成プロジェクトの研究成果として発刊された。その副題が示すとおり、本書は、困難に直面した時、人々は宗教を通じて新たな共同体を創り上げるという一つのテーマにそって編纂された。
本シンポジウムはそのテーマを継承しつつ、特に現代社会がどのような困難と向き合わなければならないか、そしてそれらに対して宗教はどう対応している、あるいはすべきなのかをさらに深く議論する。
5.対象
教団関係者、研究者、一般
6.趣旨
書籍タイトル『宗教と宗教学のあいだ』には幾つかの意味があるが、その一つは、宗教者と宗教学者、そして広くは実践者と研究者の協働の可能性である。その可能性を模索するため、本シンポジウムでは、宗教学者が現代社会の諸問題について、宗教学的視点から呼びかけ(コール)をし、宗教者や宗教に関心のあるものが、それに応じる(レスポンス)機会を作りたい。
具体的には、発題者が宗教学的視点から様々な社会問題・現象の本質について、事例研究や言説分析など通じてその見解を示し、参加者がそれらの問題を、宗教的存在である人間全般へのチャレンジとして受け止め、宗派の違いや信仰のあるなしにかかわらず、共に向き合うべきとの認識を共有できる場の形成を目指したい。
7.発表者
(1)大西克明(公益財団法人東洋哲学研究所研究員、東洋大学東洋学研究所客員研究員)
東洋大学社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。専門は宗教社会学、新宗教研究、近現代の仏教運動。共著に『近代仏教スタディーズ』(2016年、法蔵館)、『シリーズ日蓮4 近現代の法華運動と在家教団』(2014年、春秋社)。著書に『本門佛立講と創価学会の社会学的研究』(2009年、論創社)。
(2)谷口智子(愛知県立大学外国語学部准教授)
筑波大学大学院哲学思想研究科博士課程修了。専門は、宗教学、ラテンアメリカ地域研究、ポストコロニアリズム。著書に『新世界の悪魔―スペイン・カトリシズムとアンデス先住民宗教』(2007)、朴哲著、谷口智子訳『グレゴリオ・デ・セスペデス―スペイン人宣教師が見た文禄・慶長の役―』(2013)
(3)河井(福嶋)信吉(金光教国際センター所長)
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。専門は宗教学、近代日本民衆宗教研究。著書に、『宗教学キーワード』(2006、共著)、『<宗教>再考』(2004、共著)、『何のための「宗教」か?―現代宗教の抑圧と自由』(1994、共著)
8.スケジュール
時間 | 内容 | 発表者等 |
---|---|---|
司会:村上辰雄 | ||
1:00 | 主催者挨拶 | 庭野浩士 |
1:05 | 趣旨説明 | 村上辰雄 |
1:10 | 発表1「新宗教と高齢化の課題」 | 大西克明 |
1:40 | 質疑応答 | |
1:50 | 発表2「宗教と環境―現代世界における問い」 | 谷口智子 |
2:20 | 質疑応答 | |
2:30 | 休憩 | |
2:40 | 発表3「宗教伝統の危機と再創造への問い」 | 河井信吉 |
3:10 | 質疑応答 | |
3:20 | 代表レスポンス | 平良直 |
3:40 | 参加者レスポンス | |
4:00 | 閉会挨拶 | 川本貢市 |
9.申し込み
氏名、所属、連絡先(電話/メールアドレス)を明記の上、下記までお申し込みください。