第35回庭野平和賞をレバノンのNGO である「アディアン財団」に贈呈いたしました。アディアン財団は、2006年、レバノン共和国のキリスト教とイスラム教の異なる宗派に属し、異なる専門性を持つ５人によって創設され、現在は、その中の２人が財団の牽引役となっています。彼らの多様性のうちにある団結こそがアディアンの最大の強みであり、創設から10年余りで、国連の教育担当特使であるゴードン・ブラウン氏からも「イスラム国に対する解毒剤」との評価を受けた、シリア内戦で傷ついた人々のための回復と和解への手助けを提供するプログラムをはじめ、レバノン国内外で、宗教的対立を超えた和解と、より良い市民社会の構築に大きく貢献しています。