脱原発世界会議2012 YOKOHAMA

「脱原発世界会議2012 YOKOHAMA」が2012年1月14日-15日、パシフィコ横浜にて開催されました。テーマである「原子力からの脱却を世界に発信する国際市民会議」 の名にふさわしい市民の主導による国際会議でした。庭野平和財団からは、野口専務理事が参加しました。

「脱原発世界会議2012YOKHAMA」(2012年1月14日―15日、パシフィコ横浜)は、その実行委員会の紹介概要 にもあるように、「原子力からの脱却を世界に発信する国際市民会議」の名にふさわしい市民の主導による国際会議でした。http://www.webdice.jp/dice/detail/3393/

この会議の特色は、シンポジウム形式のセッションと同時並行して、さまざまな参加型企画が福島の人々や避難中の人々ばかりでなく、国内外のさまざまなグループによって実施され、この問題に関するより包括的な把握が可能になったかことだと思います。

さらに、専門的、学術的な発表が多くなりがちな国際会議でありながら、アーティストのプログラムが設けられ、著名な歌手によるライブも行なわれる一方、会場のラウンジでは、さまざまな写真展やポスターの展示が行なわれるなど、この問題に関するさまざまな角度からのアプローチをいながらにして、実感できる空間が作り出されておりました。企画の多彩さ、柔軟さなど「市民の主導」の名にふさわしい会議でした。

今回の企画・運営は、ピースボート、環境エネルギー政策研究所、グリーンアクション、グリーンピース・ジャパン、原子力資料情報室、国際環境NGO FoE(Friends of the Earth) Japanの6団体が実行委員会を結成し、行ないました。―仄聞によれば、委員会を結成し、参加者への呼びかけ等の実施を始めたのは、昨年の9月ごろと聞いて、4-5ヶ月の間にこれだけの国際会議の準備を行なったエネルギーには驚嘆しております。

この会議に参加した印象は、全体の参加者にしめる中高年の人々の数がとても多い印象でした。-多分半分程度、あるいはそれ以上が50-70歳の方々のような気がしました。また、セッション会場が毎回入れ替え制ということもあり、会場で居眠りする姿も少なく、大変熱心な聴衆が毎回、会場を埋めており、この問題に関する人々の関心の高さをうかがわせました。二日間での参加者は、一万人を越えたと聞いております。