東日本大震災被災者・路上生活者・生活困窮者支援講演会開催される

庭野平和財団、新日本宗教団体連合会(新宗連)、日本キリスト教協議会(NCC)、仏教NGOネットワーク、立正佼成会、WCRP日本委員会などが参画す る「路上生活者支援連絡会」(世話人:飯島隆輔)は、2011年6月25日(土),午後1時-4時、目白聖公会会館ホールにて、「路上生活者・生活困窮者 支援講演会」を開催しました。

東日本代震災の被災者支援に取り組む「日本キリスト教団千代田教会牧師」の太田春夫師および路上生活者の自立を支援する「特定非営利活動法人 てのはし 代表」・「世界の医療団東京プロジェクト代表」の森川すいめい医師の講師としてお迎えし、講演会を開催した。

太田牧師は、「希望をともに」をテーマに、永年牧師としてかかわってこられた被災地の現状と困窮する人々の暮らしについて、宗教者のみならず地域社会のリーダーの視点から、スライドを使って具体的に紹介下さった。森川医師は、「実存のいたみ」をテーマに、精神科医師として、岩手の被災者とのかかわりを通して、池袋の路上生活者とのかかわりの経験から感じていた人間の生きてゆくことの難しさと、人間の持つ共感や思いやりの重要性を訴えた。

同連絡会は一2008年11月、内閣府参与の湯浅誠氏(反貧困ネットワーク事務局長)から、都内の宗教団体に年末・年始における生活困窮者への支援依頼で発足した「越年対策連絡会」が前身。2008年より毎年、12月に東京・新宿区西早稲田の日本キリスト教会館で「炊き出しボランティア募集」の説明会を行い、ボランティアと活動団体の出会いの場を提供するとともに、年末・年始(主に同月28日~1月4日)の期間、路上生活者や生活困窮者に対し、炊き出し・夜回りなどの支援を行いました。

2010年2月に行われた活動報告会で、多くの路上生活者には、年末・年始だけではなく、通年での支援が必要なことを確認、その後名称を「路上生活者支援連絡会」に改称し、7月から8月にかけても活動していくことを決めました。特に梅雨時から夏場にかけては雨や湿気が多く、路上生活者にとって不快かつ不衛生な生活環境となり、年末の越冬と並んで厳しい生活を強いられる時期となります。このような時期に、毎年講演会とそこに参加した人々と「路上生活者支援連絡会」の会員団体との交流の場を設け、この問題に関心のある人々に一艘の協力をお願いするとともに、マスコミに広く活動の意義と現状を訴えてきた。

■太田氏講演

■森川氏講演